小田原・曽我梅林産「十郎梅」のロゴマーク
Posted by Nicolas on 5th Jun 2014
小田原の梅は歴史が古く、戦国時代の武将北条氏が統治していた以前から梅の栽培が行われていたと言われています。江戸時代には、東海道を行き来する旅人が箱根八里を越える際に弁当が傷むのを防ぐため、また、道中での喉の渇きをいやし、旅の疲れを回復させるための必需品として梅干を利用していたことから「東海道中膝栗毛」にも小田原の梅が登場します。
今でも、小田原市の北東部に位置する曽我梅林でたくさんの梅が栽培されています。その中から特に優れた品種を選び、「十郎」と名付けたのは今から50年あまり前のこと。歌舞伎の演目で有名な「曽我物語」に出てくる曽我兄弟の一人「十郎」にあやかって、この名前がつけられました。
この小田原曽我梅林を代表する銘梅「十郎」は、果肉が厚く柔らかく、種ばなれがよいのが特徴で梅干用品種の最秀品といわれています。
但し、皮が薄く破れやすく、梅干をつくる際の完熟の実の扱いには細心の注意が必要で、大量に生産することが難しい品種でもあります。一粒一粒大切に作り上げた梅干だからこそ味わっていただける梅本来の風味に私たちは誇りを持っています。
「十郎梅を多くの方に知っていただきたい」「愛着を持っていただきたい」という願いを込めて、十郎梅のロゴマークを関係者一同で完成させました。思わずニッコリ笑顔になる、そんな梅を今後も作り続けていきます。
※このマークがついた商品は、原料に小田原産の十郎梅を100%使用しています。